函館日帰り観光モデルコース|朝市から夜景まで完全ガイド

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函館日帰り観光は「時間配分」がすべてを決める

北海道の中でも屈指の人気観光地・函館。海鮮グルメに歴史的な街並み、そして「世界三大夜景」にも選ばれた函館山からの絶景と、見どころが凝縮されたエリアです。「一度は行ってみたい」と思いつつ、宿泊の予定が立てられずに後回しにしている方も多いのではないでしょうか。

実は函館は、主要な観光スポットがコンパクトにまとまっているため、日帰りでも十分に楽しめる街です。ただし、限られた時間の中で朝市・ベイエリア・元町・函館山をすべて回るには、効率のよいルート設計が欠かせません。行き当たりばったりでは移動時間ばかりかかり、肝心の夜景に間に合わないということにもなりかねません。

この記事では、函館を日帰りで満喫するための時間帯別モデルコースを詳しく紹介します。各スポットの所要時間や移動手段、費用の目安、季節ごとの注意点まで網羅しているので、この記事を読めばそのまま旅のプランが完成します。

函館日帰り観光の基本情報と事前準備

アクセス方法と所要時間

函館へのアクセスは、出発地によって最適な手段が異なります。主なルートは以下の通りです。

  • 東京から:北海道新幹線で新函館北斗駅まで約4時間、そこからはこだてライナーで函館駅まで約20分。飛行機なら函館空港まで約1時間20分、空港からシャトルバスで函館駅まで約20分
  • 札幌から:JR特急「北斗」で約3時間50分。高速バスなら約5時間30分
  • 仙台から:北海道新幹線で新函館北斗駅まで約2時間30分

日帰りの場合、東京発なら飛行機の早朝便がおすすめです。7時台の便に乗れば9時前には函館駅周辺に到着でき、夜景を見てから最終便で帰ることも可能です。札幌発の場合は始発の特急に乗れば10時前に到着できます。

新幹線利用の場合の注意点

新函館北斗駅と函館駅は約18km離れています。新幹線の到着時刻だけでなく、はこだてライナーへの乗り継ぎ時間も含めて計画を立てましょう。はこだてライナーは1時間に1〜2本の運行です。

市内の移動手段を把握しておこう

函館市内の観光には、市電(路面電車)が非常に便利です。函館駅前から五稜郭、湯の川温泉方面まで主要スポットを結んでおり、観光の足として最も使いやすい交通手段といえます。

  • 市電1日乗車券:大人600円。3回以上乗るならお得
  • 函館バス1日乗車券:大人800円。函館山登山バス利用時に便利
  • 市電・函館バス共通1日・2日乗車券:大人1,000円〜。バスも市電も使う方向け

日帰り観光では市電を中心に移動し、函館山へはロープウェイまたは登山バスを利用するのが効率的です。

ベストシーズンと季節別の注意点

函館観光のベストシーズンは5月〜10月です。特に夏場は日が長いため、観光時間をたっぷり確保できます。一方、冬は積雪や路面凍結があるため移動に時間がかかりますが、澄んだ空気の中で見る冬の夜景は格別です。

  • 春(4〜5月):五稜郭の桜が見頃。朝晩は冷え込むので上着が必要
  • 夏(6〜8月):日没が遅い(19時頃)ため、夜景鑑賞の時間に注意
  • 秋(9〜11月):紅葉と夜景の組み合わせが美しい。気温が下がるので防寒対策を
  • 冬(12〜3月):函館山ロープウェイが強風で運休になることも。代替手段の確認を

【午前】函館朝市と海鮮グルメを堪能(8:00〜10:30)

函館朝市の歩き方と楽しみ方

函館観光のスタートは、やはり函館朝市から。JR函館駅から徒歩1分という抜群の立地にあり、約250もの店舗がひしめくこのエリアは、函館グルメの一大拠点です。

朝市の営業時間は1月〜4月が6:00〜14:00頃、5月〜12月が5:00〜14:00頃が目安です(店舗により異なります)。早朝から営業しているため、到着してすぐに朝食を楽しめます。

広い朝市を効率よく回るポイントは、まず外周の通りを一周して全体像を把握し、気になった店に戻ることです。以下のエリアを押さえておきましょう。

  • どんぶり横丁市場:海鮮丼の名店が集まるエリア。朝食はここで
  • えきに市場:鮮魚や乾物のお土産選びに最適
  • 函館朝市ひろば:イカ釣り体験ができる(1回500〜800円程度)

朝食におすすめの海鮮丼の選び方

朝市での朝食といえば、やはり海鮮丼です。どんぶり横丁市場だけでも十数軒の海鮮丼店があり、どこに入るか迷うところです。選ぶ際のポイントをまとめました。

  • 予算の目安:1,500〜3,500円程度。ウニやいくらが入ると高めになる
  • おすすめの組み合わせ:函館ならではの「いか」「うに」「いくら」の三色丼が定番
  • 混雑を避けるなら:8時前の到着がおすすめ。9時を過ぎると行列ができる店も

海鮮丼以外にも、活イカの刺身は函館でしか味わえない鮮度です。透き通ったイカの身は甘みが強く、本州で食べるものとはまったく別物といえます。

朝市で買いたいお土産

朝食後は、お土産選びの時間です。帰りに荷物にならないよう、配送サービスを利用できる店舗を選ぶと便利です。函館朝市の定番土産には以下のようなものがあります。

  • いくらの醤油漬け
  • 塩辛(特にイカの塩辛は函館名物)
  • 干物・乾物類
  • 海鮮系のおつまみセット

旅先で買ったご当地グルメを自宅でも楽しめるよう、保冷バッグを持参しておくと安心です。コンパクトに折りたためるタイプなら、旅行の荷物にもなりません。

旅行に便利な保冷バッグ

朝市で海産物を購入する予定があるなら、折りたたみ式の保冷バッグを1つ持っておくと重宝します。軽量でかさばらず、使わないときはカバンに入れておけるタイプが人気です。

【昼前〜午後】ベイエリアと元町の街歩き(10:30〜16:00)

金森赤レンガ倉庫でショッピングと散策

朝市を楽しんだら、市電またはバスで金森赤レンガ倉庫へ移動しましょう。函館駅前から市電で「十字街」電停まで約5分、そこから徒歩5分ほどで到着します。

明治時代に建てられた赤レンガの倉庫群を活用した商業施設で、約50店舗が入っています。函館ならではの雑貨やスイーツ、ガラス工芸品などが揃い、見て歩くだけでも楽しいスポットです。所要時間は約60〜90分が目安です。

  • BAYはこだて:雑貨やアクセサリーのセレクトショップが充実
  • 金森洋物館:輸入雑貨や函館土産が豊富
  • 函館ヒストリープラザ:ビアホールやオルゴール専門店も

倉庫群の前に広がる函館ベイエリアの港の景色も見どころです。天気がよければ、海沿いを散歩しながら写真撮影を楽しむのもおすすめです。

元町エリアの教会群と坂道めぐり

金森赤レンガ倉庫から徒歩10〜15分で、函館を代表する元町エリアに入ります。ここは明治期に多くの外国人が居住していたエリアで、異国情緒あふれる教会や洋館が立ち並んでいます。

元町散策で外せないスポットは以下の通りです。

  • 八幡坂:海に向かってまっすぐ伸びる坂道。CMやドラマのロケ地としても有名で、函館を代表するフォトスポット
  • 函館ハリストス正教会:日本最古のロシア正教会の聖堂。白壁と緑の屋根が美しい(拝観料200円)
  • カトリック元町教会:ゴシック建築の美しい教会。大鐘楼が印象的
  • 旧函館区公会堂:明治時代の洋風建築。ブルーグレーとイエローの外観が特徴的(入館料300円)

元町エリアは坂道が多いため、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。所要時間は約90〜120分です。

元町散策は体力勝負

元町エリアは急な坂道が続きます。ヒールの高い靴やサンダルは避け、スニーカーなど歩きやすい靴を選びましょう。冬場は路面が凍結していることがあるため、滑り止め付きの靴底が安心です。

ランチは函館塩ラーメンか洋食を

ベイエリアから元町にかけては飲食店も豊富です。ランチタイム(12:00〜13:00頃)には、函館ならではのグルメを楽しみましょう。

函館塩ラーメンは、あっさりとした透明なスープが特徴で、豚骨や味噌ラーメンとはまったく異なる繊細な味わいです。ベイエリア周辺にも評判のよいラーメン店が点在しています。予算は800〜1,100円程度です。

洋食の街としても知られる函館では、ハンバーグやオムライスなどの洋食メニューも充実しています。元町の洋館を改装したレストランで食事をすれば、雰囲気も含めて函館らしい体験ができます。

歩き疲れた足をケアするアイテム

坂道の多い函館観光では、足への負担が大きくなりがちです。旅行中の疲れを翌日に持ち越さないためにも、足ケアアイテムを用意しておくと安心です。

【夕方】五稜郭タワーと函館スイーツ(16:00〜17:30)

五稜郭タワーからの眺望

元町エリアの散策後、市電で五稜郭公園前まで移動します(十字街から約15分)。電停から徒歩約15分で五稜郭タワーに到着します。

五稜郭タワーは高さ107mの展望タワーで、星形の城郭・五稜郭を真上から見下ろせる唯一のスポットです。展望料金は大人1,000円で、所要時間は約30〜45分が目安です。

  • :約1,600本の桜が咲き誇り、ピンク色の星形が見られる
  • :緑に覆われた美しい星形が映える
  • :紅葉に彩られた五稜郭
  • :雪化粧の五稜郭。12月〜2月はライトアップイベント「五稜星の夢」も開催

タワー内には五稜郭の歴史を学べる展示コーナーもあり、幕末の歴史に興味がある方にも楽しめる内容です。

函館スイーツで小休憩

五稜郭タワー周辺には、函館を代表するスイーツ店が集まっています。夜景鑑賞前の小休憩にぴったりです。

  • ラッキーピエロ:函館限定のご当地バーガーチェーン。チャイニーズチキンバーガーが看板メニュー
  • ハセガワストア:やきとり弁当(実は豚肉の串)が名物。テイクアウトでさっと食べられる
  • プティ・メルヴィーユ:「メルチーズ」が人気の洋菓子店

夕食は夜景鑑賞後にする予定であれば、ここでは軽めのスイーツやドリンクにとどめておくのがおすすめです。

ラッキーピエロは混雑必至

函館市民にも観光客にも大人気のラッキーピエロは、時間帯によっては30分以上待つこともあります。五稜郭公園前店は比較的広いですが、時間に余裕を持って訪れましょう。テイクアウトも可能です。

旅のお供に函館スイーツのお土産

函館には個性的なスイーツ土産が多数あります。中でもチーズケーキやバターサンドなど、北海道の乳製品を活かしたお菓子は喜ばれること間違いなしです。事前にお取り寄せで味を確認しておくのもよいでしょう。

【夜】函館山の夜景鑑賞(17:30〜20:00)

函館山へのアクセス方法

いよいよ函館日帰り観光のハイライト、函館山からの夜景鑑賞です。五稜郭から函館山ロープウェイ山麓駅へは、市電で十字街まで戻り、そこから徒歩10分ほどです。

函館山山頂へのアクセス方法は主に3つあります。

  • 函館山ロープウェイ:最もポピュラーな方法。往復大人1,800円、所要時間約3分。10〜15分間隔で運行
  • 函館山登山バス:函館駅前から直通。片道500円、所要時間約30分(4月中旬〜11月上旬の季節運行)
  • タクシー:山頂まで片道約2,000〜3,000円。グループなら割安に

最も一般的なのはロープウェイですが、日没前後は非常に混雑します。30分以上待つことも珍しくないため、時間に余裕を持って向かいましょう。

夜景鑑賞のベストタイミング

函館山の夜景を最も美しく見られるのは、日没直後のマジックアワーと呼ばれる時間帯です。空にまだわずかに明るさが残り、街の灯りが輝き始めるこの時間は、暗闘と光のコントラストが最も美しくなります。

季節別の日没時刻の目安は以下の通りです。

  • 春(4〜5月):18:00〜18:40頃
  • 夏(6〜8月):18:50〜19:15頃
  • 秋(9〜11月):16:40〜17:30頃
  • 冬(12〜3月):16:00〜16:40頃

日没の30分前には山頂に到着しておくのが理想です。展望台の最前列で見たい場合は、さらに早めに到着する必要があります。

夜景鑑賞を快適にする防寒対策

函館山の山頂は標高334mにあり、市街地より気温が3〜5度低いことが一般的です。夏場でも夜は肌寒く感じることがあるため、薄手のアウターを持参しましょう。秋冬は本格的な防寒が必要です。

山頂での待ち時間も考慮すると、コンパクトに持ち運べるダウンジャケットやウインドブレーカーがあると安心です。

函館日帰り観光の費用と持ち物チェックリスト

1日の費用目安

函館日帰り観光にかかる費用の目安をまとめました(交通費は東京発・飛行機利用の場合)。

  • 往復交通費:飛行機の場合 約20,000〜40,000円(早割利用で大きく変動)、新幹線の場合 約46,000円(往復指定席)
  • 市内交通費:市電1日乗車券600円+ロープウェイ往復1,800円=約2,400円
  • 食事代:朝食(海鮮丼)2,000〜3,500円+昼食1,000〜1,500円+夕食1,500〜3,000円=約4,500〜8,000円
  • 観光施設:五稜郭タワー1,000円+旧函館区公会堂300円など=約1,300〜2,000円
  • お土産代:約2,000〜5,000円

合計の目安は、交通費を除いて約10,000〜17,000円程度です。飛行機の早割やパック旅行を利用すれば、交通費を含めても3万円台から函館日帰り旅行が実現できます。

持ち物チェックリスト

日帰り旅行はできるだけ身軽に出かけたいものです。以下の持ち物があれば安心して函館観光を楽しめます。

  • 歩きやすいスニーカー(坂道対策)
  • 薄手の上着またはウインドブレーカー(函館山の防寒対策)
  • 折りたたみ保冷バッグ(朝市でのお土産用)
  • モバイルバッテリー(写真撮影でスマホの電池消耗が激しい)
  • 折りたたみ傘(函館は天候が変わりやすい)
  • 市電の1日乗車券(函館駅前の案内所や市電車内で購入可能)

旅行に欠かせないモバイルバッテリー

写真撮影、地図アプリ、飲食店検索と、日帰り旅行ではスマートフォンの出番が多く、バッテリーの減りが早くなります。軽量で大容量のモバイルバッテリーを1つ持っておくと、一日中安心して過ごせます。

函館日帰りモデルコースのタイムスケジュール

タイムスケジュール一覧

ここまで紹介した内容を、1日のタイムスケジュールとしてまとめます。

  • 8:00〜9:30:函館朝市で朝食と散策
  • 9:30〜10:30:朝市でお土産購入、函館駅周辺の散策
  • 10:30〜12:00:金森赤レンガ倉庫でショッピング
  • 12:00〜13:00:ベイエリアでランチ(塩ラーメンまたは洋食)
  • 13:00〜15:00:元町エリアの教会群と坂道めぐり
  • 15:00〜15:30:市電で五稜郭へ移動
  • 15:30〜16:30:五稜郭タワーと周辺散策
  • 16:30〜17:00:函館スイーツで小休憩
  • 17:00〜17:30:市電で十字街へ、ロープウェイ山麓駅へ移動
  • 17:30〜19:30:函館山で夜景鑑賞
  • 19:30〜20:00:下山、夕食
  • 20:00以降:函館駅へ移動、帰路へ

上記は秋(10月頃、日没17:00前後)を想定したスケジュールです。夏場は日没が遅いため、五稜郭の後にもう1スポット追加する余裕があります。逆に冬場は日没が早いため、五稜郭を先にするか、夜景鑑賞後に訪れるなどの調整が必要です。

時間が余ったら立ち寄りたいスポット

スケジュールに余裕がある場合は、以下のスポットもおすすめです。

  • 湯の川温泉:函館空港にも近い温泉街。日帰り入浴施設もあり(市電で函館駅から約30分)
  • トラピスチヌ修道院:日本初の女子修道院。静謐な雰囲気が魅力(バスで約40分)
  • 函館市熱帯植物園:冬場は温泉に入るサルが見られることで有名

帰りの交通手段の最終時刻を確認

日帰りの場合、帰りの飛行機や新幹線の最終便を必ず事前に確認しておきましょう。函館空港への移動は函館駅からバスで約20分、新函館北斗駅へははこだてライナーで約20分です。余裕を持って1時間前には函館駅に戻るようにスケジュールを組むと安心です。

旅の思い出を残すカメラグッズ

函館山の夜景や元町の美しい街並みなど、函館にはフォトジェニックなスポットが満載です。スマートフォン用の三脚やクリップレンズがあれば、夜景撮影もブレずにきれいに撮影できます。

まとめ

函館日帰り観光のポイントを振り返ります。

  • 函館は主要観光スポットがコンパクトにまとまっており、日帰りでも十分に楽しめる
  • 市内の移動は市電が便利。1日乗車券を活用して効率よく回ろう
  • 朝市で海鮮グルメ、ベイエリアでショッピング、元町で街歩き、函館山で夜景という黄金ルートがおすすめ
  • 日没時刻に合わせたスケジュール調整が、夜景を最高の状態で楽しむカギ
  • 函館山の山頂は気温が低いため、季節を問わず上着を持参すること
  • 飛行機の早割やパック旅行を利用すれば、交通費込みで3万円台からの日帰り旅行が可能

海鮮グルメに異国情緒あふれる街並み、そして息をのむような夜景。函館は、たった1日でも心に残る旅ができる街です。この記事のモデルコースを参考に、ぜひ函館日帰り旅行を計画してみてください。朝一番の新鮮なイカ刺しから始まり、夜景の余韻に浸りながら帰路につく、そんな充実した1日が待っています。

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